1998/1/8 初雪

1/8 大雪だ。今日は特別な日だった。
SFのゼロ号試写。ゼロ号というのは、音も編集もすべて済んでいて、後は色とか暗い、明るいという映像のフィニッシュが済んでいないラッシュプリントの事だ。
スタッフと久しぶりに再会し、ワイフも初めて映写で僕の映画を見たわけだ。人に作品を見てもらう場所に居合わせるのは大変、ドキドキして、反応が気になる。
僕はカットごとに色が安定していなくて作品の内容に入り込めないが、普通の人は映画そのもののグルーブを観るということで、なによりもワイフが喜んでくれて僕はひと安心だった。なにせきびしい批評でいつも僕の作品の一番きびしい評論を言うのだが。今日は褒めてもらって、うれしくって、おまけに外にでたら雪だった。
僕はエンドロールの頃には泣けてしまっていた。自分でも何と言っていいかわからないけどこの映画は面白いし、いろんな楽しみ方ができると思うが、特に自分でメッセージしたかったことが最後にナレーションというやりかたにはなってしまったけど、ストレートに表現できたと思う。
映画ならではの不思議なマジックがかかって自分ですら感動してしまう瞬間があることで映画の神様に感謝するのである。