After Cannes

|



一人旅は好きだったけど、一人でめしをずっと食べるのは
楽しくないなあって思っちゃったカンヌ前半部もあったけど
やっぱり緊張してたなあ。あの人の多さとか。
表参道に東京に住んでても毎日行けないもの。
そのあとにパリに行って友人らとの楽しいパリの旅で
元気になってカンヌに戻ったら受賞で、
最後の英語のスピーチをした。
ただでさえ、日本語でも人に通じない中野語が
英語になり、そしてフランス語に通訳されて
会場にアナウンスされてる間の

これはジリジリします。
伝わってんの???  てね。
そしてなんだか終わって、退場する前に
司会に、何の賞なの?って
きいて退場。さっぱりわかっていませんでした。(笑)

新聞記者と映画記者たちに
シャンパンで乾杯会をやってもらって
酔って、ブログ作ってパックして
寝てすぐ起きてニースにタクシーで
移動して、ウイーンに飛んで
4時間ボーと乗り継ぎ待って
そこから12時間退屈して
ついて運転して家に帰って
明海に会い、子供達を抱きしめ
うれしいモードのはじまり。
そしてみんなからお祝いのメールをもらって
エネルギー充填FULL。
受賞のおかげで懐かしい人と再会できたり、
メールでやりとりしたりで
そんな一番のピースな出来事やうれしさは
カンヌでの受賞のおかげと実感しはじめて
ありがたくありがたく思う日々です。
みんな本当にありがとう。
本当にきれいなフイルムなので
映画館でフイルム上映で見てほしいと心から
思います。
これは、観客が ”船みたいだよ”と言っている
カットです。シュー。

アイロンは東本三郎さんの若いときの思い出が
原作で、REMAKING of Saburo's Memory
なのですが、すごく無口です(笑)
人生市場『闇市編」扶桑社が原作です。
僕はシューっていうのがみたくて撮りました。
呼吸する映像、間の短編。僕はアイロン道と
よんでいるけど、華道、茶道、武道と通じる
凛とした気合いの必要な瞬間が多いのも事実です。
45年前の暑い夏のアパーとの部屋で
アイロンをかける男の感情のムードを音楽で
表現した作品です。
なにせ、僕が好きなように好きなものを書いて
撮ったのとは違うので、監督として、
少し違う味を出せたなと思います。
やはり、何人かで知恵を出したり、名人に 撮影してもらったり、名人に照明してもらったり すると、いいものができますね。 誰か、一緒に映画を作りましょう!

このブログ記事について

このページは、adminが2006年6月 3日 01:07に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「カンヌ映画祭国際批評家週間ヤング批評家賞」です。

次のブログ記事は「モンマルトル」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。